【保存版】高配当株投資のマイルール【配当利回り・配当性向・PER】

2025/08/25

投資・お金

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配当利回りや配当性向・PERを基準に高配当株を選ぶ方法の解説記事用サムネイル

塩漬け株から学んだ失敗と投資スタイル転換

投資を始めて2年目の頃、私はピクセルカンパニーズ株を200円台で購入し、約1年間塩漬けにしてしまいました。配当も優待もない銘柄だったため、値下がりしても持ち続ける意味がなく、精神的にもかなりきつい経験でした。

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その反省から、投資スタイルを「高配当株中心」へと転換。今回は、私が意識している一般的な基準5つと、自分なりのマイルールを紹介します。

ちなみに、ピクセルカンパニーズ(2743)はその後ストップ高を記録し、含み益に転じました。塩漬けを続けてきた私にとっては、投資の学びと同時にホッとできる瞬間でした。

ルール① 配当利回りは3〜4%を目安にする

私は3〜4%程度を目安にしています。3%台でも安定して配当を出している企業であれば十分投資対象になりますし、4%を超えると「配当金をもらっている実感」が強くなります。ただし、7〜8%を超える高すぎる利回りは減配リスクが高いため要注意。数字の高さだけで飛びつかないようにしています。

例えば、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)やNTT(9432)は3%台ですが、安定した配当を出しており、長期投資でも安心感があります。

ルール② 配当性向+財務指標を必ず確認する

「配当性向」とは、企業の利益のうちどのくらいを配当に回しているかを示す指標です。私は50%前後を目安にしています。これ以上だと業績悪化で減配になる可能性が高く、逆に20〜30%程度なら「まだ増配余地がある」と考えることもできます。

さらに、配当性向だけでなく財務の健全性や収益性の指標もあわせて見るようにしています。

  • 自己資本比率:40%以上あると財務基盤が安定していると考えやすい。
  • 営業利益率:本業の稼ぐ力を示す指標。一般的には10%以上あると収益力が高いと評価されますが、業種によって大きく異なります。
  • ROE:8〜10%以上で株主資本を効率よく増やせている。
  • ROA:5%以上なら安定とされる。

例えば、三菱商事(8058)は売上高が巨大なため営業利益率は一桁台ですが、それでも営業利益1兆円超を安定して稼ぎ出す体力があり、ROEも2桁を維持しています。このように、利益率だけでなく利益の絶対額や持続性を合わせて見ることも大切です。

ルール③ 減配しない&安定配当を重視する

利回りが高くても、過去に減配を繰り返している企業は避けています。連続増配企業や安定して配当を出している企業は、株価が下がっても保有を続けやすいです。

例えば、花王(4452)は30年以上の連続増配実績があります。また、KDDI(9433)は通信セクターの中でも安定的に配当を増やしており、個人投資家から根強い人気があります。

ルール④ 優待があれば楽しみもプラス

配当だけでなく、株主優待があると実質利回りアップにつながります。特に食品系や日用品系の優待は生活に直結するため人気です。

例えば、稲畑産業(8098)は高配当+QUOカード優待で個人投資家に人気の銘柄です。

ルール⑤ PERを見て割安さも確認する

高配当株を選ぶ際には、配当利回りや配当性向だけでなくPER(株価収益率)を必ずチェックしています。PERは「株価がその会社の利益の何倍か」を示す指標で、割安か割高かを判断する基本の物差しです。

一般的にPER15倍以下なら割安とされますが、業界によって平均は異なります。銀行株や商社株は低めに推移することが多く、成長株は20倍を超えることもあります。大事なのは「業界平均と比べてどうか」を見ることです。

例えば、三井住友フィナンシャルグループ(8316)は現在PERは13倍台ですが、依然として低PBR・高配当水準を維持しています。銀行株は他業種に比べPERが低めで推移しやすく、相対的に割安に評価されることが多い点も特徴です。

+自分ルール|「使ったお金」と割り切る&損切りは絶対しない

一般的な5つの基準に加えて、私には独自のマイルールがあります。

  • 株を買ったお金は「使ったお金」と考える
    生活費とは切り離し、趣味や経験への投資だと割り切る感覚です。株価が下がっても「もう使ったお金だから」と思えることで、余計なストレスが減ります。
  • 損切りは絶対しない
    ピクセルカンパニーズを塩漬けした経験から、私は「損切りすることを考えるのをやめた」という結論に至りました。配当や優待がある限り、持ち続けて時間を味方につける方針です。もちろん一般的にはリスクもある考えですが、私にとっては「売らない安心感」が長期投資を支えています。

投資は人それぞれスタイルが違って当たり前。大事なのは、自分が安心して長く続けられるルールを持つこと。塩漬け株の経験を糧に、これからも「数字と安心感」を両立させて投資を続けていきたいと思います。

※本記事は個人の体験談であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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