【2025年版】住信SBIネット銀行とSBI新生銀行を徹底比較|d NEOBANK化とSBIハイパー預金でどっちが有利?

2025/09/28

投資・お金

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2025年版 住信SBIネット銀行とSBI新生銀行の比較|d NEOBANK化とSBIハイパー預金解説

はじめに:なぜ今、住信SBIとSBI新生を比較する?

これまで「ハブ銀行」として鉄板だったのは住信SBIネット銀行でした。
・スマホATM(セブン銀行・ローソン銀行)で回数無制限無料
・他行宛振込も超過77円という圧倒的な低コスト
・ことら送金を自動判定で適用してくれる便利さ

一方、2025年に入り状況は大きく動きました。
SBI新生銀行が「SBIハイパー預金」を新設し、SBI証券の買付余力に自動反映される仕組みを整えたのです。しかも金利は年0.42%(税引前)とネット銀行でもトップ級。

さらに10月からは、住信SBIネット銀行がNTTドコモの連結子会社化され、サービスブランドも「d NEOBANK」に切り替わります。「今後どう変わるのか?」「口座を新しく作るべきか?」という疑問が増えてきました。

ちなみに私自身は現在、住信SBIネット銀行をメインに使っています。
給与振込や日常の引き落としはすべてここを経由させていて、スマホATMの無制限無料はかなり重宝しています。

本記事では、最新の仕様をもとに両行を比較し、どちらをメイン・サブで使うべきかを改めて整理します。


直近の大きな変化(2024〜2025年)

  • 2024/12/1〜:住信SBIネット銀行の「アプリでATM」が回数無制限無料に拡充。キャッシュカード利用も無料回数を維持。
  • 2025/1/29〜:住信SBI「SBIハイブリッド預金」が年0.21%に金利引上げ。
  • 2025/3/3〜:SBI新生銀行のステップアッププログラム改定。ダイヤモンドステージの円普通預金金利が年0.40%に。
  • 2025/9/23〜:SBI新生「SBIハイパー預金」スタート。買付余力に自動反映、金利年0.42%(変動)。
  • 2025/10/1〜:住信SBIネット銀行がNTTドコモの連結子会社に。ブランド名はd NEOBANKへ。当面サービス内容の変更なし。

この半年で両行とも大きな改定が続き、特に「金利」と「ブランド戦略」が変わってきています。


主要スペック比較(2025年9月時点)

項目 住信SBIネット銀行 SBI新生銀行
円普通預金金利 年0.20%(100万円以上/未満同率) ステップアッププログラム「ダイヤモンド」で年0.40%
証券連携の預金 SBIハイブリッド預金:年0.21%/買付余力に自動反映 SBIハイパー預金:年0.42%/買付余力に自動反映(ハイブリッドとの併用不可)
ATM(スマホATM) セブン・ローソンで回数無制限無料 非対応(キャッシュカードのみ)
ATM(カード利用) スマプロランクに応じた無料回数 セブン・イーネット・ローソン・イオン等で多くのステージは無制限無料
他行宛振込 無料枠超過後も77円と最安級 ダイヤモンドで月10回無料/超過は75〜214円
ことら送金 対応(通常振込フローで自動判別) 対応(アプリから利用可)
自動入出金 定額自動入金(他行→住信SBI)/定額自動振込(住信SBI→他行) 円普通→ハイパー預金への定額自動振替あり
年齢優遇 なし 28歳以下なら自動でダイヤモンド扱い

※いずれも2025/09/27時点の公表情報。最新条件は必ず公式サイトでご確認ください。


住信SBIとSBI新生のメリット・デメリット

住信SBIのメリット

  • スマホATMが無制限無料(セブン・ローソン)
  • 他行宛振込は超過77円と最安級
  • ことら送金が自動判定で便利

住信SBIのデメリット

  • 金利は新生に劣る(0.20〜0.21%)
  • キャンペーン特典は控えめ

SBI新生のメリット

  • SBIハイパー預金は年0.42%で買付余力に自動反映
  • ステップアッププログラムでATM無料枠が広い
  • 28歳以下は自動的にダイヤモンド扱い

SBI新生のデメリット

  • スマホATMが非対応
  • ハイパー預金はハイブリッド預金と併用不可

住信SBIネット銀行とドコモ傘下化の意味

2025年10月1日から、住信SBIネット銀行はNTTドコモの連結子会社となり、サービスブランド名もd NEOBANKに変更されます。
公式リリースでは「サービス内容は当面変更なし」と明記されていますが、将来的にはdポイント・d払い・dカードなどとの連携が強まることが予想されます。

ドコモにとっては、通信・決済・銀行をワンストップで提供する「金融×通信」のエコシステム構築が狙い。銀行側にとっても、ドコモの顧客基盤を活かせるのは大きなチャンスです。

ただしユーザー目線では、改悪の可能性もゼロではありません。特に想定されるのは次のようなシナリオです:

  • ATMや振込の無料回数条件がdサービス利用者に限定される
  • dカード決済やdポイント投資を絡めた利用誘導型の優遇策に切り替わる
  • 既存の一律優遇(スマホATM無制限無料など)が縮小される

現状では「改悪リスクを意識しつつも、当面は従来サービスを享受できる」状態です。したがって、改悪が出るまでは現状維持でよく、兆候が見えたら速やかに軸足を移せる準備をしておくのが得策です。

正直に言えば「将来の改悪リスク」は気になります。
ただ、現状では利便性が圧倒的に高いため、私は「改悪が出るまでは住信SBIをメインで継続」という方針です。
そのうえで、SBI新生の口座も開設してサブの受け皿を確保しておく予定です。


実務での使い分け設計(ハブ×置き場)

両行を比べたとき、実務的な最適解は「二刀流」です。

  1. ハブ=住信SBIネット銀行(d NEOBANK)
    ・給与受取・クレカ引落・日常の送金を担う
    ・スマホATM無制限無料&振込超過77円でコスト予測が立つ
    ・ことら送金が通常フローで自動判定されるため、低コスト転送が容易
  2. 置き場=SBI新生銀行「SBIハイパー預金」
    ・SBI証券の買付余力に自動反映されるため、投資の入金忘れがない
    ・金利は年0.42%(税引前、変動)と高水準
    ・円普通からの定額自動振替で毎日/毎週/毎月の積立が可能

注意点:ハイパー預金を申し込む際は、住信SBIの「SBIハイブリッド預金」を事前に休止する必要があります。同時利用は不可なのでご注意を。


SBI新生の口座開設とキャンペーン活用

「いま新生口座を作っておいて損はないか?」という問いに対しては、答えはYES。理由は大きく3つあります。

  1. キャンペーンが厚い
    ハイパー預金のスタートダッシュで最大22,000円相当の特典が用意されています(要エントリー/期間限定)。
  2. 詳細な条件や最新情報は公式ページで確認してください。
    👉 SBI新生銀行「SBIハイパー預金」公式ページはこちら

  3. 待機資金の置き場として明確なメリット
    買付余力に自動反映され、金利も高め。資金効率を高めやすい。
  4. 備えになる
    将来的に住信SBIで改悪があった場合、すぐに軸足を移せる受け皿を確保できる。

もちろん「特典目当てで口座を増やすと管理が煩雑になる」リスクはあります。
特典はオマケ程度と考え、実務に即して使うのが安全です。


改悪リスクとチェックリスト

ネット銀行のサービスは「維持」よりも「見直し」のほうが多い世界。特にSBIグループはスピード感があるため、改悪が出る場合も早いです。以下のサインを監視しておきましょう:

  • ATM無料回数や振込無料回数の縮小
  • 優遇条件が「dポイント利用者限定」などに変わる
  • 金利の急激な引下げ
  • サービス終了や統合(例:SBI新生コネクト終了 → ハイパー預金移行)

これらの兆候が見えたら、ためらわずに資金をSBI新生や他の銀行に分散しましょう。


利用前に知っておきたいこと

実際に使う前に「ここはどうなの?」と気になりやすい点を、Q&A形式で整理しました。

Q1. 新生口座は“今”作っておいて損はない?

はい。特典が手厚い時期ですし、待機資金の置き場としても有用です。ハイブリッド預金を休止する手間はありますが、それを上回るメリットがあります。

Q2. 住信SBIはドコモ傘下化で改悪されない?

当面はサービス内容変更なしと公式発表されています。とはいえ、将来的にdサービス連携優遇型へシフトする可能性は高いため、改悪のサインをチェックしながら現状維持するのが無難です。

Q3. スマホATMがないと困る?

キャッシュカード利用ならSBI新生も幅広いATMで無料ですが、スマホATM(カードレス入出金)が使えるのは住信SBIのみ。財布なしで出金できる強みは健在です。


参考リンクまとめ

※本文中で解説した条件はすべて2025年9月27日時点の公表情報に基づいています。最新の金利・手数料・キャンペーンは必ず公式サイトでご確認ください。

まとめ

私自身の結論は「ハブ=住信SBI」「置き場=SBI新生」です。
住信SBIは日常の利便性が圧倒的で、SBI新生は待機資金を効率化できる。二刀流にすることで改悪リスクにも備えられます。

もちろん最終的な判断は人それぞれですが、実際に使っている立場としては「現状維持+受け皿確保」が最も安心だと感じています。

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