日経平均が4万5000円台を初めて記録して、これからNISAで投資を始めようと興味を持つ人も増えていると思います。 ただ「投資は自己責任」と言われる通り、始めたばかりの頃には失敗しがちなポイントもたくさん。私自身も例外ではなく、NISAをスタートした頃にはいくつもつまずきがありました。
この記事では、30代会社員である私がNISAを始めてから経験した失敗談をまとめます。これから始める人が同じ道を踏まないよう、少しでも参考になれば嬉しいです。
① 銀行で勧められるままNISA口座を開いた
最初の失敗は、よく調べもせずに銀行で勧められるままNISA口座を開いてしまったことです。 当時の私はそこまで投資に前向きではなく、ただやらないよりマシかな?特典もあるし…と銀行窓口で案内され、そのまま流されるように契約してしまったのです。
もちろん銀行でNISA口座を持つこと自体が悪いわけではありません。 ただ、ネット証券に比べると商品の選択肢や手数料面で不利になる場合もあります。特に投資初心者のうちは、どの証券会社を使うかで投資のしやすさが大きく変わることも多いです。
今振り返ると、「焦らず比較して選ぶ」ことが大切でした。 最初の一歩を間違えたことで、「これで良かったのかな?」と不安になったのも事実です。投資は長い付き合いになるので、最初の口座選びは本当に重要だと学びました。
② 余剰資金がないのに始めてしまった
次の失敗は、余剰資金がほとんどない状態で投資を始めてしまったことです。 私はもともと貯金が苦手で、投資を始めた当時の預金は30万円程度しかありませんでした。 「NISAは非課税でお得」と聞いて焦り、生活防衛資金を準備する前に投資を始めてしまったのです。
その結果、相場が下落すると「このまま資産がなくなるんじゃないか」と不安になり、証券口座を開くのも怖くなってしまいました。 投資を始めれば安心できるどころか、むしろストレスの原因になってしまったのです。
今ならわかりますが、まずは生活費の半年〜1年分の現金を確保することが大切です。 この余裕資金があるかどうかで、投資を続けられる心の余裕がまったく違います。 投資と貯金は両輪で進めるべきだと、このとき痛感しました。
③ リスク許容度を考えずに投資した
さらに失敗だったのは、自分のリスク許容度を理解せずに投資を始めてしまったことです。 とにかく「インデックス投資がいいらしい」と聞いて、人気の投資信託を積立設定したのですが、下落局面になると怖くて仕方ありませんでした。
「これ以上下がったらどうしよう」「積み立てをやめた方がいいのでは」と毎日のように迷い、投資が生活のストレスになった時期もありました。 結局、どのくらいの下落まで耐えられるのか、自分のリスク許容度をまったく考えていなかったのです。
今では「月の生活費はいくらか」「資産のうち現金比率はどのくらいか」をベースに、自分に合った積立額を決めています。 リスク許容度は人それぞれ違うからこそ、自分の生活と気持ちに合わせた投資額にすることが大切だと学びました。
④ 積立額を無理に増やしすぎた
NISAを始めて少し慣れてきた頃、積立額を背伸びして増やしすぎたことがあります。 最初は月5,000円からスタートしてちょうど良かったのですが、「もっと積み立てないと将来が不安」と思うようになり、一気に3万円にまで設定してしまいました。
その結果、生活費が圧迫されて「やっぱり続けられないかも」と焦る羽目に。 自動で引き落とされる積立は、気づかないうちに家計を圧迫する危険があることを身をもって学びました。
最終的には積立額を減らしてバランスを取り直し、無理のない水準に落ち着けました。 この経験から、「投資は無理に頑張るより、細く長く続けることが最も大事」だと実感しました。 月5,000円でも10,000円でも、積み重ねればしっかり育ちます。現在では月5万を無理なく積立できるようになりました。
⑤ 調子に乗って流行り銘柄に飛びついた
インデックス投資でプラスが続いていた頃、「投資って意外と簡単かも」と思い込んでしまった時期がありました。 そこでやってしまったのが、流行りの銘柄に飛びついてしまったことです。
ちょうどその頃は「データセンター関連株」が注目を集めていて、私も夢を見て「これから絶対伸びる!」と深く調べもせずに購入してしまいました。 結果は見事に塩漬け…。値動きに振り回され、メンタルも消耗しました。
この失敗から学んだのは、「人気や話題で買わない」という基本。 個別株を買うなら、自分で企業の事業やリスクを理解して納得してから。 それができないうちはインデックス投資に専念するのが正解だと思います。
⑥ 現金積立の反映日を勘違いして未成立になった
最後は細かい失敗ですが、現金積立にしていた時に入金の反映日を勘違いして、積立が未成立になったこともありました。 「給料日に入れれば間に合うだろう」と思っていたら、実際は反映に時間がかかり、買付日に間に合わなかったのです。
この経験から、今はクレカ積立や余裕を持った入金に切り替えるようにしています。 少額だからこそ確実に積立を成立させる工夫が大事だと痛感しました。
まとめ|小さな失敗から学べば投資は続けられる
振り返ると、私がNISAを始めたばかりの頃にした失敗は次の6つです。
- 銀行で勧められるままNISA口座を開いた
- 余剰資金がないのに始めてしまった
- リスク許容度を考えずに投資した
- 積立額を無理に増やしすぎた
- 調子に乗って流行り銘柄に飛びついた
- 現金積立の反映日を勘違いして未成立になった
どれも当時は真剣にやっていたことですが、今思えば「焦り」「無知」「調子に乗った気持ち」から生まれた失敗でした。 けれども、これらの経験があったからこそ、生活防衛資金を確保し、無理なくコツコツ積み立てるという今のスタイルにたどり着けたのだと思います。
これからNISAを始める人には、私のような遠回りをせず、安心して投資を続けてもらえたら嬉しいです。 投資は長いマラソンのようなもの。小さな失敗から学んで、自分に合ったペースで続けていきましょう。
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