投資を始めると必ずといっていいほど出てくる言葉があります。それが「無くなってもいいお金で投資をする」という表現です。
ただ投資をしていない友人に話したとき、「無くなってもいいお金なんてあるの?」と疑問を持たれました。確かに生活に必要なお金でさえカツカツのときに、そんな余裕資金があるのか?と思ってしまうのも当然です。
この記事では、「無くなってもいいお金」の本当の意味と、私自身がどう考えて実践しているかを紹介します。さらに、投資を始めたばかりの頃に読んで大きな気づきを得た『バビロン大富豪の教え』漫画版についても触れます。
これから投資を始めようと思っている人や、投資に興味はあるけれど一歩が踏み出せない人にとって、ヒントになれば嬉しいです。
「無くなってもいいお金」とは?
「無くなってもいいお金」という表現をそのまま受け取ると、「ゼロになっても生活に支障がないお金」というイメージを持ってしまいがちです。しかし実際には、本当に無くなってもいいと考えて投資をする人はほとんどいません。
この言葉が意味しているのは、あくまで生活に必要なお金とは切り分けて、余った部分で投資をしようという注意喚起です。つまり「無くなってもいいお金」=「余剰資金」と言い換えると理解しやすいと思います。
たとえば、毎月の生活費や家賃、食費、光熱費、税金など、必ず支払いが必要な固定費は投資に回してはいけません。それを削って投資をすると、万が一値下がりしたときに生活が立ち行かなくなるリスクがあります。
一方で、趣味や嗜好品に使うお金、いわゆる「浪費」にあたる部分は、なくても生活は成り立ちます。そこを削ることができれば、投資に回せる資金が生まれるわけです。
生活の中にある「無くてもいいお金」の例
普段の生活の中にも、「無くても生活には困らないお金」が隠れています。意識して振り返ると、投資に回せる資金が見えてくるかもしれません。
ただし、ここで紹介するのはあくまで私にとっての「無くてもいいお金」です。人によっては「それが生きがい!」という支出もあると思います。たとえば、アプリのゲーム課金が最優先の楽しみなら、それは予算を決めて楽しみましょう!大事なのは、自分にとって優先順位が低い支出を見つけることです。
- アプリのゲーム課金 私の場合はやめても特に困りませんが、人によっては楽しみの中心になることもあります。
- コンビニでついつい買ってしまうお菓子や飲み物 スーパーで買えば半額以下で済むものも多いので、私はここを見直しました。
- 洋服やコスメの衝動買い 既に持っているのに似たようなものを買ってしまう。これも私が優先順位を下げた部分です。
- 自分へのご褒美のつもりでの出費 「仕事を頑張ったから」と理由をつけて、必要以上におブランド品を買ってしまうことがありました。ご褒美は大切ですが、頻度が高すぎると浪費に近くなります。私はこの部分を見直しました。
こうした支出を全てゼロにする必要はありません。自分にとっての優先順位を見直し、少し減らして投資に回すだけでも、将来の安心につながります。
私の場合(浪費から投資への切り替え)
私は以前、趣味のグッズを複数買いしてしまったり、何を持っているか分からないのに洋服やコスメを次々と買ってしまうタイプでした。気づけばクローゼットや引き出しはパンパン、それでも「新しいものが欲しい」とお金を使ってしまっていました。
投資を始めると決めてからは、この「無くてもいいお金」を意識して支出を見直しました。グッズの複数買いをやめたり、洋服やコスメは厳選して購入するようにした結果、少しずつお金が浮いてきました。その浮いたお金をNISAの積立額に回したのです。
最初は月5,000円から始めましたが、今では月50,000円まで積み立てられるようになりました。もちろん給料が上がった影響もありますが、「無くてもいいお金を投資に回す」意識が大きかったと感じています。
趣味嗜好品でも優先順位が大事
ただし、全ての趣味や嗜好品を削る必要はありません。大切なのは優先順位をつけることです。私の場合、投資を始める前から後回しにしていた「歯のケア」や「家族や友人へのプレゼント」は、むしろ優先順位を高くしています。
具体的には、歯の定期健診やホワイトニングにはお金をかけるようにしましたし、家族や友人へのプレゼント代も「プレゼント積立」という形で毎月別に取り分けています。こうすることで、「削ってよかった支出」と「残してよかった支出」のバランスが取れるようになりました。
つまり「無くてもいいお金」とは、単に我慢して削るものではなく、自分の価値観に照らして優先順位を低くできるものを指します。逆に、人生を豊かにする支出は残してOKなのです。
初心者が勘違いしやすいポイント
- 本当にゼロになってもいいお金ではない
投資資金が全部なくなる前提で考える必要はありません。生活に支障がない範囲で投資をするという意味です。 - 借金して投資はNG
クレジットのリボ払いや借金で投資資金を作るのはリスクが大きすぎます。 - 短期で使う予定資金は投資に回さない
結婚資金や住宅頭金など、近いうちに必要なお金は「無くてもいいお金」ではありません。
『バビロン大富豪の教え』から学んだこと
投資を始めたばかりの頃、何を優先すればいいのか迷っていたときに出会ったのが漫画版の『バビロン大富豪の教え』でした。この本では「収入の十分の一を貯めよ」と繰り返し説かれており、生活費と余剰資金を切り分ける大切さがわかりやすく描かれています。
私はこの考え方に大きく影響を受けました。「無くてもいいお金=余剰資金を先に取り分けて投資に回す」という意識が芽生え、浪費を削る動機にもなったのです。グッズやコスメに使っていたお金を少しずつ投資に振り向けられたのも、この考え方に背中を押されたからでした。
『バビロン大富豪の教え』は初心者でも読みやすく、漫画版は特にストーリー仕立てで理解しやすいのでおすすめです。
▶ 『バビロン大富豪の教え』漫画版をAmazonでチェックする
無くてもいいお金を投資に回すメリット
- 浪費が減って家計が整う
投資を意識すると「本当に必要?」と考えるようになり、自然と支出の整理が進みます。 - 少額から始められる
私自身も最初は月5,000円でしたが、生活を圧迫せずに始められました。 - 少しずつ積立額を増やせる
浮いたお金や昇給分を追加して、今では月50,000円まで積み立てています。 - 将来の安心につながる
浪費に消えていたお金が、将来の資産になるという感覚は大きなモチベーションになります。
まとめ:余剰資金を見つけて投資を始めよう
「無くなってもいいお金」とは、決してゼロになっても平気なお金ではありません。生活に必要なお金や将来すぐに使うお金を除いた余剰資金のことです。
コンビニでのお菓子やアプリの課金、衝動買いの洋服やコスメ…。そうした「無くても生活に困らない部分」を少しずつ投資に回すことで、資産形成がスタートします。
そして大事なのは優先順位。歯のケアや家族・友人へのプレゼントのように「人生を豊かにする支出」は大切にしながら、優先度の低い支出を投資に振り向けるのがポイントです。
投資を始めたいと思っている方は、「自分にとって無くてもいいお金はどこか」を見直してみてください。その気づきが、最初の一歩になるはずです。
0 件のコメント:
コメントを投稿