『銀行でNISAはダメ』って本当?イオン銀行を例にメリット・デメリットを解説

2025/08/29

投資・お金

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銀行でNISA・iDeCoは本当にダメ?結論:目的次第

ネットやSNSで「銀行でNISAやiDeCoをやるのはダメ、証券会社一択」といった声をよく見かけます。
確かに証券会社の方が投資信託の品揃えや取引ツールで優れており、基本的には正しい面があります。
ただし、銀行経由にも独自のメリットがあり、「絶対にダメ」ではなく目的次第で選択肢になります。

この記事ではイオン銀行を例に「銀行でNISAを始めるメリット」「iDeCoは不向きな理由」を解説し、同じ仲介型のauじぶん銀行とも比較します。


イオン銀行でNISAをやるメリット

イオン銀行ではマネックス証券を通じてNISA口座を開設できます。つまり銀行が直接運用するわけではなく、金融商品仲介の仕組みを使っています。

イオン銀行経由でNISAを始めるメリットは以下の通りです。

  • イオン銀行Myステージで金利優遇
    投資信託を保有するとステージが上がり、普通預金金利が優遇されます。
    例えば「ゴールドステージ」で年0.22%、「プラチナステージ」で年0.25%の金利が適用されます(税引前)。
    出典:Kabutan ネット銀行比較
  • 人気の低コスト投信が買える
    マネックス証券のラインナップを利用できるため、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」などの定番投信を購入可能。
  • 生活口座と一体で管理できる
    イオン銀行を給与振込・カード・WAON利用で使っている人は、投資と生活口座をまとめられるのが便利。

本格的に投資をする人には物足りませんが、「とりあえずNISAで全世界株を積立してみたい」「銀行サービスの優遇も受けたい」という人には十分アリです。


イオン銀行でiDeCoはおすすめしない理由

一方で、iDeCoをイオン銀行で始めるのはおすすめしません。
理由は運営管理機関がみずほ銀行になるため、投資商品の数が少ないからです。

証券会社のiDeCoなら数十本の投信から選べますが、イオン銀行経由ではラインナップが限定的で自由度が低いのがデメリット。
そのため、iDeCoをやるなら証券会社で開設した方が良いでしょう。

まとめると、イオン銀行は「NISAだけだけならアリ、iDeCoはナシ」という位置付けです。


イオン銀行とauじぶん銀行の比較

銀行仲介型で代表的なのはイオン銀行とauじぶん銀行です。どちらも「銀行サービス+投資」でメリットが出る仕組みです。

銀行 証券会社 優遇内容 向いている人
イオン銀行 マネックス証券(公式) Myステージで普通預金金利最大0.25%(税引前)に優遇
出典:Kabutan ネット銀行比較
イオンを普段から使う/NISAだけで十分な人
auじぶん銀行 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券、2025年2月より社名変更) auマネーコネクトで普通預金金利0.31%(税引前)にアップ。
条件達成で最大0.51%まで可能。
出典:ダイヤモンド・ザイ / auじぶん銀行公式
au経済圏ユーザー/金利+ポイント重視

※金利はいずれも税引前・2025年時点の最新情報です。詳細は公式サイトをご確認ください。


銀行でNISA・iDeCoを始めるデメリット

銀行経由で投資を始めると、次のようなデメリットもあります。

  • 投資商品のラインナップが少ない
    証券会社に比べて選べる投資信託の数が限られており、本格的に分散投資をしたい人には物足りません。
  • 投資ツールや情報が乏しい
    銀行経由ではシンプルな取引画面が多く、分析ツールや学習コンテンツは証券会社に比べると弱めです。
  • iDeCoは特に不利
    イオン銀行では運営管理機関がみずほ銀行のため、iDeCoの商品数が少なく選択肢が限られます。
  • 手数料やサポート面が割高になることも
    窓口相談は安心ですが、その分コストが高くなる場合があります。

これらのデメリットを理解したうえで「ライトに投資を始めたい」「銀行サービスの優遇を受けたい」という人には銀行NISAも選択肢になります。


銀行NISA・iDeCoはどんな人に向いている?

  • 銀行NISAが向いている人:投資に本腰を入れる予定はなく、NISAで人気投信を積み立てつつ銀行の金利優遇やポイントを活用したい人。
  • 証券会社NISAが向いている人:iDeCoも含めて幅広い投資をしたい人、手数料や商品ラインナップを重視したい人。

私自身の考えとしては、「銀行NISAもありかもしれない」と思っています。
絶対にダメと切り捨てるのではなく、「自分が投資をどの位置づけにするか」で判断すべきです。


ちなみに私は現在イオン銀行でiDeCoを続けています。(この記事内でおすすめしていないのに!)
理由は「他社へ移管する際の手間やコストのデメリットが大きい」と感じているからです。
この点については、別記事で詳しく書いているのでぜひご覧ください。

👉 私がおすすめしないイオン銀行でiDeCoを続けている理由はこちら


まとめ:銀行=一律でダメではない

ネットでは「銀行でNISAやiDeCoはダメ」とよく言われますが、実際にはイオン銀行やauじぶん銀行のように仲介サービスを使えばメリットがあるケースもあるのです。

  • NISAだけならイオン銀行も十分アリ(マネックス証券経由で投信購入可能+金利優遇)
  • iDeCoまでやりたいなら証券会社で開設した方が良い
  • au経済圏ユーザーはauじぶん銀行の優遇が便利

ただし銀行経由には「商品数が少ない」「投資ツールが乏しい」といったデメリットもあります。
本気で投資を続けたい人には、やっぱり証券会社で直接NISAやiDeCoを始めるのがおすすめです。

特に、楽天証券SBI証券は商品ラインナップ、手数料、ツールの使いやすさのバランスが良く、私自身も利用しています。
この2社は初心者でも安心して使える王道の証券会社です。

今回紹介した内容は、あくまでも私自身の考えに基づいたものです。
投資をどう位置付けたいかによってベストな選択は変わります。
これから始める方は、自分の生活スタイルに合わせて選んでみてくださいね。

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